東レの不織布 マーク

フッ素 (PTFE) 繊維

トヨフロン®

製品特性

PTFE樹脂由来の特徴

  • 耐熱性  
    常用使用温度260℃、融点320℃の優れた耐熱性。
  • 難燃性  
    ROI(限界酸素指数)65
  • 耐薬品性 
    酸、アルカリ、有機溶剤等あらゆる薬品に対して安定。
  • 耐候性  
    紫外線に対しても安定。長期間暴露でも変性しにくい。
  • 低摩擦性 
    有機繊維中最高レベルの低摩擦性。
  • 離形性  
    テフロン加工でもおなじみ。”くっつきにくい”特徴を持つ。
  • 電気特性 
    高い絶縁性と誘電特性を備える。

繊維としての特徴

  • 東レ独自の繊維製造技術により均一な丸断面を持つ。
  • 高次加工技術を駆使し、編物や不織布などのフッ素繊維シートをご提案。
  • 他繊維と物理的に複合する事で更なる機能付与も可能。

物性データ

フッ素 (PTFE) と他の繊維の特性比較

  フッ素 (PTFE)
トヨフロン®
PPS メタアラミド N66 PET
比重 (g/cm3) 2.30 1.34 1.38 1.14 1.38
引張強度 (cN/dtex) 2 4~5 5~6 4~6 4~7
引張伸度 (%) 20~30 30~60 25~35 28~45 20~50
融点・分解温度 (℃) 327 285 400~430 215~220 255~260
常用使用温度 (℃) 260 190 210~230 80~100 100~120
難燃性 (LOI) 65 34 29~32 20-21 20-21
耐酸性 × ×
耐アルカリ性
耐有機薬品性 ×
  • 出典: 繊維便覧、産業用繊維材料ハンドブック、産業用繊維資材ハンドブック、エンジニアリングプラスチックス、社内評価結果

主な使用用途

重機・航空機

重機・航空機

軸受けなどの負荷のかかる部位にトヨフロン®を摺動材として用いる事で滑らかな動きをサポート。自己潤滑性があるのでオイルレス化も実現。作業工数の削減が可能です。

建築・土木

建築・土木

トヨフロン®製の高耐久・低摩擦シートは高荷重下でも安定した摺動性を発揮。安心できる生活と建造物の長寿命化を実現しています。

自動車

自動車

低摩擦係数のトヨフロン®を用いた摺動材はエネルギーを効率よく伝えるだけでなく、異音の軽減や、滑らかな動きを実現することで乗り心地の向上に貢献。自動車部品としても長年の納入実績があります。

工場設備

工場設備

過酷な条件で稼働する工場内でも、トヨフロン®が活躍しています。摺動分野においてはトヨフロン®の低μシートが部品を摩耗から守る、異音防止、省エネ、長寿命化といったメリットを提供。また、シール材としても採用されています。

フィルトレーション

フィルトレーション

熱に強く耐薬品性に優れたトヨフロン®は、バグフィルターやデミスターフィルター、コアレッサーにも採用されています。フィルターに付着したダストがくっつき難く、目詰まりを防止することで、通気度が長時間安定します。

OA機器

OA機器

トヨフロン®は低摩擦性を活かし、OA機器の駆動部分の部品としても活躍。滑らかな通紙をサポートし、オフィスの省エネ化も実現しています。